ライザップ式2週間ダイエットレシピは、糖質制限生活2週間までの人を対象に作られた本です。厳しく糖質制限しても、こんなにいろいろ食べられるんだ!と思ってもらうための本なのですが、糖質制限する意味についてもっと詳しく書いてほしいと思いました。よく出て来るラカントSという甘味料について調べました。
糖質制限を始めた2週間を充実させるための本
ライザップ式2週間ダイエットレシピを読みました。
2018年に発刊されたこの本は、糖質制限生活2週間までの人を対象に作られた本です。
ライザップを始めた時、最初の2週間は1日50g程度に糖質制限するのですが、厳しく糖質制限しても、こんなにいろいろ食べられるんだ!と思ってもらうための本です。
メニューはかなり豪華です。そして、載せられている料理の画像も、今どきの雑誌や本の料理画像と違って露出をかなり絞って撮っていて、読む人が料理全体から細部まで観察できるように配慮されているように感じました。
この本を出版した日本文芸社はライザップの子会社です。今どきは、露出を開放近くにしてぼかすように撮る方が一般的です。
糖質制限する意味についてもっと書いてほしい
しかし、ごはんを食べるのが当たり前のわれわれは、年代によるのかもしれませんが、糖質制限の意味がイマイチわかりません。少し前の時代まで、ご飯は太らないけど油はすぐに太るといわれていました。カロリーが問題だったんでしょう。
特に、運動部に入っていた方は、合宿時など丼飯(どんぶりめし)を強要されたのではないでしょうか。
ご飯はだめだけど、油はいいの?なんで?と思う人は(年齢層高めだと思いますが)結構いると思います。この本にはこのように説明されています。
1日の糖質量は50g程度に
まずは、3食の主食を抜きましょう。甘いお菓子だけでなく、ごはんやパン、麺類などの主食には多くの糖質が含まれていて、この糖質が太る原因となるからです。食事で摂取した糖質は体を動かすエネルギー源ですが、余って使われなかった分は脂肪に変えられ、体に蓄積されていまいます。
この太る流れを止め、本気でやせたい!と思うなら、主食を抜いて糖質を抑えることが最大のポイント。特にダイエットスタート時は、1日の摂取糖質量を50g程度にすることが、体重を落とすのにとても効果的です。
私は糖質制限するとなぜやせるのか、特に脂肪との関係がわからなくて自分で時間をかけて調べました。インスリンは血糖値を下げるホルモンだと知っていますが、インスリンが分泌されると、脂肪の分解がストップすることは知りませんでした。
インスリンの働きについて、血糖値を下げることより常時脂肪が分解されている働きをストップさせることの方がダイエットする時には重要です。このことをていねいに説明してもらえると、糖質を制限する意味がもっと伝わります。
きっと私のような人は多くいると思います。このあたりは、もっとていねいに詳しく書いてほしいです。
ラカントSとは?
ライザップ監修の本を読むと、よくラカントSという甘味料が出てきます。この本でも紹介されていました。
低糖質ダイエット中は、砂糖はNG。そこでおすすめなのが、血糖値の急上昇を抑えることができるラカントSという甘味料です。砂糖をラカントSに置き換えるだけで、低糖質なまま、料理に甘みを加えたり、甘いデザートを作ることができます。
砂糖と比べるとなかなかよいお値段がします。
- カロリー:0
- 人工甘味料、着色料 無添加
- 原材料:エリスリトール99.2%、甘味料(ラカンカエキス)0.8%
これは、ほとんどエリスリトールを調べれば間に合いそうです。ラカンカ(羅漢果)は内容量の0.8%なので、詳しくは書きません。ラカンカは、1995年頃、カロリーの低い甘味料として健康食品店で販売されていましたが、値段が高かったからか、それほど定着しなかったと思います。
メーカーサイトのラカントの歴史〜誕生ヒストリー〜を読むと、ラカントSは、1999年に発売されたとあります。
独自製法により、非常に上品で砂糖の300倍もの甘さのある甘味成分「高純度 羅漢果エキス」の抽出に成功!この高純度エキスを配合した「ラカントS」が登場しました。 また、高純度エキスによって”砂糖と同じ甘さ”になり、より使いやすくなりました。
「高純度 羅漢果エキス(配糖体)」の製造特許を取得という見出しがあり、【製造特許】第3502587と書かれていたので、特許公報を調べて読んでみました。
エリスリトールについて詳しく書かれていました。
エネルギーゼロの甘味料としては、エリスリトールが使用されている。エリスリトールは4炭糖の糖アルコールであり、自然界に広く分布している。現在、エリスリトールはブドウ糖を原料として、酵母による発酵法で工業的な生産が行われている。
経口摂取されたエリスリトールの大部分は、小腸で吸収された後、生体内で酵素作用を受けにくいために、その90%以上が代謝されることなくそのまま速やかに尿中に排泄される。そのため、エリスリトールは、実質的にほとんどエネルギーを有していない。
エリスリトールの利点としては、経口摂取したエリスリトールが、大腸に達する割合が少ないために、マルチトールおよびソルビトールよりも緩下作用を起こしにくいこと、非う蝕性であるので虫歯の原因にならず口腔衛生的に好適であること、血中の血糖値やインスリン濃度に影響を及ぼさないこと、などの生理的特性がある。
エリスリトールは加えて、吸湿性がほとんどないこと、耐熱性がすぐれているので加熱による着色および変色をほとんどもたらさないこと、などのすぐれた物理的特性も有する。
これらのことから、エリスリトールは上述の難消化性糖類のなかでも、唯一の安全性の高いゼロエネルギーの甘味料として脚光を浴びており、卓上甘味料、菓子類、飲料類などの幅広い分野で利用されている。
さらに、ウイキペディアによれば、メロン、ブドウや梨などの果実や醤油・味噌・清酒などの発酵食品に含まれている天然の糖アルコールで希少糖の一つに分類される、と書かれていました。
グリセリンやキシリトールの仲間
糖アルコールは甘味料の一種です。グリセリンやキシリトールの名前は聞いたことがあると思いますが、その仲間です。構造式を見ると、それぞれの炭素(C)にヒドロキシ基(OH)が必ず1個ずつ結合しているのがわかります。
みんなほのかに甘いのですよ。
NOTE
ライザップ監修で紹介してくれる料理は、おいしそうなものばかりです。きっと管理栄養士さんたちが知恵をしぼって考えてくれているのだと思います。
この本のメニューもおいしそうなものばかりなのですが、同じように作ろうとすると、かなりいろんなものを買わないといけない感じがします。アマゾンのレビューでもそのような投稿が結構ありました。
糖質制限を始めると、私は、卵、豆腐、揚げ(厚揚げ)、胡麻が気になります。それぞれ買いやすい(=安い)からです。このような安い食材のおいしい調理法をテーマに本を出すと、需要がありそうな気がします。