「ライザップ糖質量ハンドブック」を読んだ

ライザップ糖質量ハンドブックには、調理に使う材料や調味料の糖質の他、お菓子や外食するときに食べそうな料理、お酒の糖質も載せられています。市販食品や外食の糖質やカロリーを知りたい人が多いと思うので、何年かおきに改訂していくとよいのではないかと思いました。

ハンドブック

ライザップ糖質量ハンドブックを読みました。

新書版の大きさで、上質のよい紙を使いカラーページで800円+税は安いと思いました。

内容は次のように分かれています。

Part1 魚介類・肉類
Part2 野菜類・きのこ類・種実類・果物類・いも類
Part3 卵類・豆類
Part4 海藻類
Part5 乳類
Part6 穀類
Part7 市販食品
Part8 定番料理・外食
Part9 飲み物
Part10 調味料

最後に、食品別糖質含有量一覧があり、ここを見ると、それぞれ食品100gあたりの糖質量がわかるようになっています。

お菓子や外食したときの糖質量がわかる

Part1~4までは、ほとんど料理の材料(素材)でPart5以降加工食品が多く入って来ます。

市販食品

市販食品を見ると、今川焼、かしわもち、草もちを始め、中華まんじゅう、タルトに、ショートケーキなど、誘惑されて、つい、口にしてしまうお菓子の糖質量がいろいろ載せられています。

定番料理・外食

カツ丼、しょうゆラーメン、豚骨ラーメン、チャーハン、カレーライスなど、糖質高めだろうなと思いつつ、すぐに食べられる気楽さでついお昼に頼んでしまうものが載せられています。

ファミリーレストランのようなところで食べると、メニューにカロリーや栄養成分が書かれていますが、たいていのお店には栄養成分表示なんてありませんから、助かります。

飲み物

飲み物で気になるのは、やはりお酒です。醸造酒の方がおいしいに決まっているけど、蒸留酒は糖質ゼロです。容量が合わせてあるので比較しやすいです。また、スポーツドリンクも糖質が多い飲み物だとわかります。

パッと見ておくだけで、買い物に行った時に買う飲み物が変わりそうです。

感覚的に糖質を比較しにくい

この本には少し残念なところもあります。たとえば、Part2:野菜類・きのこ類・種実類・果物類・いも類では、サニーレタスは20gあたり、わさび(生)は50gあたり、えのきたけ(生)は100gあたりとグラム数がバラバラです。

これは、一度に使う分を苦労して計算し直したのだと思います。しかし、逆にわかりにくい。

新書版の大きさの本に、たくさんの食品を写真と一緒に載せているのでスペースがあまりないのですが、やはり100gあたりの糖質量も同じスペースに載せた方がよいと思います。そうすると、写真を見ながらそれぞれの糖質量を比較できます。

制作された方もよくわかっていて、この本の最後にまとめて100gあたりの糖質、エネルギー、タンパク質、脂質を表にしているのですが、探しながら読むのは結構手間がかかります。

もう少しサイズの大きい本にして、100gあたりの糖質量の他栄養成分も載せたらよいのではないかなと思いました。

日本食品標準成分表2015年版(七訂)のデータを使用

本に断り書きがありました。

成分データの算出は、文部科学省 科学技術・学術審議会 資源調査分科会 編「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」(政府刊行物:独立行政法人 国立印刷局発行)に準拠したデータベースを使用しています。

いまはかなり使っている人が多いと思いますが文科省の食品成分データベースのことです。私もよく使います。

食品成分データベース
食品成分データベースは、食品成分に関するデータをインターネットを通じて提供しているものです。

このデータベースでは、それぞれの食品について炭水化物の数値は出ますが、糖質としての数値は出ません。

炭水化物ー食物繊維総量=糖質

糖質は上式の通りなので、自分で計算して数字を出す必要があります。

何年かおきに改訂するとよいのでは

この本の出版社、日本文芸社はライザップの子会社です。この本はきっとライザップの会員も買うので、そこそこの売上げが見込めると思います。

日本食品標準成分表2015年版(七訂)には加工食品も出ていないわけではありませんが、今川焼、かしわもち、草もち、カツ丼、チャーハンなんて出ていません。

つい食べてしまうお菓子や、外食でたべるもののカロリーや糖質を知りたいと思う人は多いと思います。会員が何を知りたがっているか調べることはできると思うので、何年かおきに改訂していくと長く使われる本になると思います。

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