ライザップの食事

ライザップの提案する食事は、糖質を制限し、タンパク質を積極的に食べることです。ライザップの糖質制限は、かなり厳しいものですが、最終的には糖尿病専門医が提案する「ロカボ」と同程度になります。高齢化時代に適合した食事になるかもしれません。

卵

ライザップごはん 決定版 おうちで簡単!を読みました。少し前の本ですが、講談社から出ている本なのでとても読みやすく、メニューの写真もきれいです。レシピが読みやすくできているのは、キッチンで作りながら見やすいように配慮されています。

糖質を制限し、タンパク質を積極的に食べる

ライザップが提案する食事は、糖質を減らし、タンパク質を積極的に食べることです。糖質は最初かなり減らしますが、徐々に増やして、1日120gにします。

この糖質1日120gは、ご飯茶碗に半分程度の量ですが、「ロカボ」を提唱する北里大学医学部病院で糖尿病専門医である山田悟先生がすすめる1日の糖質量とほぼ同じです。(記事のおわりに関連記事リンクを貼っておきます)

タンパク質について、この本には次のように書かれています。

RIZAPが目指すのは、筋肉量はそのまま、脂肪だけをそぎ落とすダイエットです。そのためには、肉や魚、卵、大豆製品などに含まれるタンパク質を積極的に摂ることが重要!

身体をつくるために必要な栄養素であるタンパク質を摂らないと、筋肉量が減って基礎代謝が下がり、身体を守るためにエネルギー(脂肪)を蓄えようとするため、やせにくくリバウンドしやすい身体になってしまいます。

その上で、さらに具体的に1日のタンパク質の摂取量の目安が書かれていました。

体重(kg)×1.0~1.5(g)=1日の摂取量(g)

たとえば、体重60kgの人は、60~90g必要です。これ、結構多いです。生肉や魚の生身には100gあたりタンパク質はせいぜい20g程度しかありません。

1日の糖質量を50g~120gの間で制限する

ライザップのトレーニング期間は基本2ヵ月なので、時間的な余裕はあまりありません。最初に糖質をうんと制限するのは、インスリンがあまり働かないようにして脂肪を燃やすためです。

RIZAPでは、3つのステップで糖質オフのアドバイスをしています。最初のステップでは、完全に炭水化物(主食)を断って確実に体脂肪を落とし、さらにエネルギー回路を糖質燃焼から脂質燃焼モードに切り替えることが目的です。

ここで、目標体重(体型)に達したら徐々に糖質量を増やして、ストレスなく体重がキープできるプログラムに移行していきます。

ウエイトダウン期、糖質コントロール期、スタイルキープ期に分かれていました。

ウエイトダウン期

これはだいたい2週間をめどに行われるようです。

1日のトータル糖質量:50g
(1食あたりの糖質量目安:10~17g)

徹底して糖質を抜いた食生活を最低2週間以上、目標体重(体型)に達するまで実践しましょう。脂肪を効率よく燃焼させるには、1食あたりの糖質量は10~17gが目安。ご飯、パン、麺類など、糖質量が目立って多い主食(炭水化物)は3食とも抜く必要があります。調味料や野菜など、おかずの糖質にも注意が必要です。

糖質コントロール期

糖質について少し緩んだのかと思いましたが、体重80kgの人なら1食9.6gで1日30g程度ですから、相当厳しいです。

1食あたりの糖質量:体重(kg)×1.0~1.2g
(夜の糖質量は10~17gに抑える)
主食(糖質)摂取の目安:朝・昼
(運動後であれば昼・夜どちらで摂取してもOK)

ウエイトダウン期の後は、糖質を抑えていたため身体が糖質に敏感です。目標体重(体型)をキープするために、量やタイミングを考えて主食(糖質)の摂取を始めましょう。主食を摂るタイミングは、起床時(朝)と運動後がベスト。運動をしない日(運動をしない方)は、エネルギー浪費が活発なお昼に主食を摂取しましょう。

スタイルキープ期

かなりゆるくなったように見えますが、1日トータルの糖質量120gはご飯茶碗半分程度です。

1日のトータル糖質量:120g
(1食あたりの糖質量目安40g)
主食(糖質)摂取の目安:朝・昼・夜

ストレスのない範囲で糖質をコントロールする期間です。1日の糖質の摂取量は120g以下が目標。おかずと一緒に主食を摂る場合は、1食につき、ご飯なら小さめのお茶碗半分くらい、8枚切り食パンなら1枚が目安となります。摂取した栄養素を効率よくエネルギーにするため、バランスのよい食事を心がけましょう。

この段階になると、「ロカボ」と似たような内容になってきます。

NOTE

ライザップに興味を持っている理由の一つは、糖質制限食にあります。テレビCMを見ていて使用前・使用後では、皆若返り、そして生命力が強くなり魅力的になります。実際、モテるようになると思います。

糖質制限食は、数年前、いや10年くらい前でしたっけ(?)、短期間でやせるダイエット方法と話題になりました。私はそんなことをしたら体がおかしくなるのではないかと考えて、当時、全く興味がありませんでした。

しかし、糖質制限食は厳しさにいろいろな程度があるものの、糖質制限食は、ダイエット法から健康的な食事法として認識されるようになってきました。

自分がもうすぐ60歳になる年齢になると、体の衰えを少しずつ感じるようになります。自転車に乗り、毎日ヨガをしていますが、若い時と違って、食べ物の影響がかなり大きいと感じます。

北里大学医学部病院で糖尿病専門医である山田悟先生に関連して書いたのは、こちらの記事です。

脂肪を摂ると中性脂肪を下げてHDLを下げない、らしい
低脂肪食は中性脂肪(トリグリセリド TG)を増加させ、善玉コレステロールといわれるHDLを減少させますが、中等脂肪食はTGを減少させ、HDLを減少させない。つまり、脂肪はある程度以上摂る必要があるみたいです。この記事は、少し前に書いた油は太

ライザップの食事指導は、油についてあまり言及されていませんが、これからどのように変化するか興味を持っています。

また、糖質制限すると脂肪が燃えやすくなるのは、糖質制限していると脂肪を食べても太りにくいのはなぜか?という記事で書きました。

糖質制限していると脂肪を食べても太りにくいのはなぜか?
糖質制限している時、脂肪を食べても太りにくいのは、インスリンの働きが弱いからです。インスリンは、食べた脂肪が貯蔵されるように、また、からだに貯蔵されていた脂肪が分解されないようにする働きがあります。その影響が抑えられると、脂肪はエネルギーと
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