ライザップ式2週間ダイエットレシピを読んだ

低糖質食は2週間で慣れるそうです。糖質の代わりにたんぱく質をたくさん食べるのは意外と大変そうです。ライザップの子会社となった日本文芸社から出た14日間のレシピ本はていねいな作りで、今後が期待できます。

レシピ

ライザップ式2週間ダイエットレシピを読みました。

ライザップの子会社となった日本文芸社からの本

出版社の日本文芸社はRIZAPグループの会社です。そのためか監修者はRIZAP株式会社になっていて。料理の監修者も社員の方です。

なかなか写真がきれいな本です。

この本を読むと、低糖質食メニューを1日3食×14日分知ることができます。こんなものを食べればよいのかとわかります。

さらに、材料と作り方がていねいに書かれているので、実際に自分で14日間作ることができます。低糖質の食事を14日間食べると、からだが慣れると書かれていました。

全体の構成は3つに分かれています。

Part1で、14日分の朝・昼・晩のモデルとなるメニューとそのレシピがあり、Part1では、14日目以降も続けられるようにおかずの単品レシピが紹介され、Part3では忙しくて品数が作れない時に役立つ、お助けサラダとスープのレシピが載せられています。

調理方法では、例えば「大さじ1は15ml、小さじ1は5ml、1カップは200mlです」と細かく書かれています。料理をよくする方には常識だと思いますが、そうでない方もいます。親切だと思いました。

1食ごと、1品ごとの糖質量とたんぱく質量も表記されています。1食ごとのたんぱく質量が30g程度、1日の糖質量が50g程度になるように調整するよう指示されます。

また、毎回食事を作らなくてもよいように、少し「サボる」ことができるような工夫も書かれていました。

本を読んで印象に残ったところを書いていきます。

糖質を制限する

この本はダイエットし始めの14日間の食事について紹介していますから、徹底して糖質は制限されます。

最初の期間は徹底して糖質を制限し、脂肪を燃焼させます。1日の糖質量の摂取目安は50g程度。3食の主食のほか、イモ類などの高糖質な食品や、野菜、調味料に含まれている糖質にも注意。

たんぱく質をしっかりとって食事のボリュームを確保します。筋肉を落とさないために、週2回ほどの運動の習慣をつけましょう。

たんぱく質をたっぷりとる

この本には、たんぱく質摂取量計算方法が出ています。体重に1.0~2.0(g)をかけたものが、理想の1日のたんぱく質摂取量だとされています。

原則として、「運動しない人」は1.0、「トレーニングありの人」は1.5~2.0をかけます。

例えば、体重60kgで「運動しない人」は1日にたんぱく質を60g食べます。もし、「トレーニングありの人」なら、1日にたんぱく質を90~120g食べることになります。

体は糖が不足すると、たんぱく質を分解して糖新生を行い、必要なエネルギーをつくり出します。つまり健康な状態で低糖質ダイエットを続けるには、たんぱく質が必要不可欠!

しっかりとってエネルギー不足を防ぎ、主食を抜いた分の空腹感を埋めましょう。

たんぱく質を90~120g食べるのはなかなか大変です。

たとえば、日本食品標準成分表2015年版(七訂)から調べた豚肉と鶏肉100g当たりのたんぱく質量は以下の通りです。

もともとの肉には多くても20%弱のたんぱく質しか含まれていません。ゆでたり焼いたりすると水分が抜けるので、100g当たりのたんぱく質の量が増えます。

しかし、それでも肉だけで考えると、毎日かなりの量を食べなければなりません。

食品成分(100g) エネルギー 水分 たんぱく質 脂質 炭水化物
ぶたロース脂身つき生 263kcal 60.4g 19.3g 19.2g 0.2g
ぶたロース脂身つき焼き 328kcal 49.1g 26.7g 22.7g 0.3g
にわとりむね皮なし生 116kcal 74.6g 23.3g 1.9g 0.1g
にわとりむね皮なし焼き 195kcal 57.6g 38.8g 3.3g 0.1g
にわとりもも皮つき生 204kcal 68.5g 16.6g 14.2g 0g
にわとりもも皮つき焼き 241kcal 58.4g 26.3g 13.9g 0g
にわとりもも皮つきゆで 237kcal 62.9g 22.3g 15.2g 0g

そのため、豆、特に大豆と組み合わせることがすすめられています。

1日に食べるものの20%を海藻にする

食事の割合で海藻を20%にするように書かれていました。しかし、これもなかなか大変です。

私もわかめをよく食べるようにしていますが、スーパーではチマチマした量が入ったものしか売っていないので、問屋さんのようなお店に行って大きな袋に入ったものを買っています。

海藻は食物繊維とミネラルが豊富。低糖質ダイエットを始めるとお通じが悪くなりがちなので、水溶性の食物繊維を含む海藻と、不溶性の食物繊維の多いキノコ類をバランスよく食べましょう。

海藻は常備菜などを活用してできるだけとります。

根菜と暖色系の野菜を避ける

糖質についてかなり厳しいです。

トマトやパプリカ、カボチャなどの暖色系の野菜や、ゴボウなどの根菜類は糖質が高め。使う時は彩り程度に。フルーツは高糖度なので、できるだけ控えましょう。

根菜の中でいもは糖質が多いのは常識です。カボチャも多いだろうと思います。しかし、ゴボウが多いとは知りませんでした。

また、トマトが糖質が高いなんて考えたこともありませんでした。いわれてみると、品質で確かに糖度のことが話題になります。

同じように、日本食品標準成分表2015年版(七訂)で調べてみました。

食品成分(100g) エネルギー 水分 たんぱく質 脂質 炭水化物
日本かぼちゃ/果実生 49kcal 86.7g 1.6g 0.1g 10.9g
ごぼう/根生 65kcal 81.7g 1.8g 0.1g 15.4g
トマト/果実生 19kcal 94g 0.7g 0.1g 4.7g
赤ピーマン/果実生 30kcal 91.1g 1g 0.2g 7.2g
黄ピーマン/果実生 27kcal 92g 0.8g 0.2g 6.6g

あまり自分で買って来て食べないですが、パプリカには以外と糖質(炭水化物)が含まれているんですね。

まとめ

子会社となった出版社からの本はどんな内容なのだろうと、興味津々でした。

編集者はいろんな本を作っていると思いますが、ライザップは親会社です。当然、日本文芸社は、ずっとライザップの本を出版していくでしょう。

以前は、ライザップと無関係だった編集者も、トレーニングや低糖質食に詳しくなっていくので、ライザップに関する本の品質が上がって行くだろうなと思います。

また、ひょっとしてこの本が会員向けの教科書になっていたら、本の売れない時代に、確実に一定数売れる本になりますから出版社も助かります。

より予算をかけた本が作れるようになるかもしれないですね。

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