つい最近の新聞記事で、ライザップが自治体と連携してシニア世代を指導していることを知りましたが、2017年から始まっていました。個人的に、介護予防や介護の前に、ライザップの提供するサービスが利用出来るといいなと思います。
福岡県行橋市でシニア世代を指導
西日本新聞ふくおか版2020/5/24に体力年齢37歳若返り 行橋市で健康づくり 4カ月間、30人が挑戦という記事がありました。
詳しくは上のリンクから記事をお読みになってください。ざっと説明すると。
行橋市が主催し、50~60代の市民男女30人が4ヵ月間「体力年齢マイナス10歳プロジェクト」に参加しました。そのうち最初の2ヵ月は、週1回ライザップの指導がありました。ライザップが連携しているのです。
ライザップは週1回、全員を集めてスクワットや腹筋運動、タンパク質の豊富な食事などを対面指導。参加者はこれを日々実践し、約2カ月で体力年齢は58・7歳(マイナス14・8歳)になった。
その後、さらに2カ月間の非対面プログラムを実施。参加者に腕時計式の計測端末を着けてもらい、血圧や脈拍、運動量などをデータ送信。専用アプリのテレビ電話機能を使って佐賀大の研究者が指導した。
その結果、腹囲と体重も減ったそうです。(体力年齢の基準がよく分かりませんので、そこは触れません)
スクワットや腹筋運動なんて、いわれなければ(=指示されなければ)絶対にやらない運動です。また、タンパク質を摂ることも、意識しなければ肉や魚をたくさん食べなくても満足できるようになる年代です。
炭水化物や脂質は、基本「燃料」で、体をつくるのはタンパク質だけです。タンパク質を摂ることは年齢が上がっても大切なのです。
2017年から自治体向けサービスを開始
調べてみると、ライザップは、2017年からシニア向けの健康増進プログラムを行っていました。
その後、2020年の現在まで、どのくらいの自治体と提携したのかわからなかったですが、長野県川上村、長野県下諏訪町、福島県玉川村、福島県古殿町、福島県南相馬市、北海道上ノ国町とは実績があるようです。
自治体は、老人になる少し前の世代に健康に気をつけてもらうことに意味があります。少子高齢化時代ですから、寝たきりになるような人を減らさなければいけません。
ライザップにとっては、シニア向けトレーニング方法や食生活の指導を試したり、その結果をデータとして集められる利点があります。また、ライザップの事業、60歳からのライザップシニアにも生かせるでしょう。
少し期待しています。
介護予防や介護より前に必要なこと
ライザップには、介護予防や介護の対象になる人々の、「その前」を担ってほしいと思っています。
私の両親は存命なのですが、介護予防事業や介護事業のお世話になっています。それで感じているのは、介護予防、介護とも「悪くならないように」と現状維持を目標としていて、今よりよくなることは考えられていないと思います。
確かに、サービスを受ける方も、年齢的に体力も落ちる一方だし、体はあちこち痛いし、外見も年をとっていくだけ・・・とあきらめ始めるのはわかります。
私が20歳の頃の60歳は、お年寄りの入口でしたが、今の60歳は個人差が大きく、おじさんはともかく、女性は若々しい感じの方が多いです。生命力が違うのでしょうか?
まだ年寄りというには早い。
スクワットや腹筋運動とタンパク質を摂ることを指導する介護予防や介護事業なんてありません。刺激を求めている人は多いと思います。
NOTE
私もほぼシニア世代です。しかし、もし、自治体から10歳若返るための運動をしようと誘われても、あまり魅力を感じません。
でも、「ライザップの人が教えてくれるよ」といわれたら話は別です。興味津々で参加するでしょう。なぜかって?
もちろん、ずっとライザップの「使用前・使用後」のCMを見ていたからです。
芸能人の見た目が変わるのは、きっと多くの人に見られるのが商売だから、使用後の見せ方には気をつけるだろうと思って少々値引きして考えます。しかし、一般人の見た目の変わり方も芸能人の「使用後」と変わりなくすごくて、きっと、その人のその後の人生が変わるだろうなと思えるのです。
それぐらい、あのCMから受けるライザップの企業イメージは強烈です。
きっと、自治体の健康増進プログラムに参加する方も、私と同じように考えている方が多いのではないかなと思っています。