ライザップのプログラム終了後、1年以上経過した人のリバウンド率は7%です。リバウンドとはプログラム前の体重より増えたことを意味します。BMIの分布を見ると、標準と肥満度1の人たちが79%を占めていました。標準の人は肥満とはいえずリバウンドも関係ないと考えると、正味のリバウンド率は12%くらいかもしれません。しかし、7%でも12%でもその数字は、時間と費用をかけた人のその後の自制心を反映しているのではないかと思いました。
ライザップのリバウンド率は7%
ライザップのリバウンド率は公開されています。7%です。
有効回答数:200名(男性83名、女性117名)とありました。対象者は、ライザッププログラム終了後、1年以上経った人たちです。
リバウンドの定義はこのように決められています。
プログラム開始時の体重以上になった場合を「リバウンド」とする。
ライザップのもともとの記事はこちらです。
有効回答者のライザップ入会時のBMI
ところで、このページには、有効回答者のライザップ入会時のBMIが公開されていました。表にしてみました。
ライザップ入会時のBMI | ||
標準 | BMI18.5~25未満 | 40% |
肥満度1 | BMI25~30未満 | 39% |
肥満度2 | BMI30~35未満 | 15% |
肥満度3 | BMI35~40未満 | 4% |
肥満度4 | BMI40以上 | 2% |
標準と肥満度1の人が全体の79%を占める
標準の人が一番多く、次いで肥満度1の人と合わせて全体の約80%を占めます。意外にもライザップに入会する人は、BMI標準の方が多いのですね。
BMIの数値は健康診断の時に必ず体重の横について来ますが、自分のことしかわかりません。そして、今まであまり気にしたこともなかったです。
この表を見て何となく思ったのは、もともとそれほど太っている人が回答者には多くないから、それほどリバウンドしないので7%という数字になったのではないかと、少々うがった見方をしてしまったのです。
身長を170㎝に固定してBMIの数値の体重を計算してみる
標準から肥満度4まで、それぞれどのくらいの体重なのか計算してみましょう。BMIはこの公式で求められます。
身長は170㎝に固定しておきましょう。今どきの中肉中背といわれる「中背」な人の身長です。身長1.7mと決めて、BMIの数値が出るように体重を計算してみました。
- BMI18.5は53.5kg
- BMI25は72kg
- BMI30は86.7kg
- BMI35は101.2kg
- BMI40は115.6kg
でした。さらに、上の表に入れてみます。
ライザップ入会時のBMI | |||
標準 | BMI18.5~25未満 | 40% | 53.5~72kg |
肥満度1 | BMI25~30未満 | 39% | 72~86.7kg |
肥満度2 | BMI30~35未満 | 15% | 86.7~101.2kg |
肥満度3 | BMI35~40未満 | 4% | 101.2~115.6kg |
肥満度4 | BMI40以上 | 2% | 115.6kg~ |
標準のグループはリバウンドは関係ないのでは?
標準の人は、身長170㎝なら肥満とはいわれない体重ですね。170㎝で72kgだと運動部員ならなかなかよい体格だと思います。このグループは、どちらかというと筋肉をつけるためにライザップに入会するのではないでしょうか?きっと、普通に生活していてもリバウンドなどほとんど起きないと思います。
肥満度1になると、いかにも中年太りかなという感じですね。肥満度1だけだとわかりませんでしたが、体重を計算してみると、少し体重を減らした方がよいと思えます。身長170㎝で、太っている人は、このグループの体重が多いだろうと思います。
肥満度2、肥満度3、肥満度4は、ここに書くまでもなくすぐに体重を落とさないといけないグループです。
辛口で考えて計算するとリバウンド率は12%くらいか?
全体の40%の人は標準です。このグループはもともと肥満とは関係がないグループなので外して、残り60%の人から、全体の7%に当たる人数のリバウンドする人が出ると考えたらどうでしょう。ちょっと辛口ですが。
ややこしくないように、人数で考えましょう。
全体が100人とします。その中で7人がリバウンドしました。しかし、全体の40人はリバウンドと関係ないグループなので、残りの60人から7人がリバウンドしたと考えます。
つまり、約11.7%、正味のリバウンド率は12%くらいかなと思いました。
リバウンド率は時間と費用をかけた後の個人の自制心の反映ではないか
プログラムに参加前の人は、リバウンド率が低いと期待が高まると思います。12%より7%の方がよい印象を持つでしょう。
しかし、2ヵ月のプログラムに参加して訓練することで以前よりマシとはいえ、成長期の子供のように食べても太らないような体になるわけがありません。
リバウンド率は、ライザップのプログラムの効果が反映されているのではなく、時間と費用をかけて体を作った個人が、頑張ってその体を維持しようとしている自制心の反映ではないかと思います。
7%でも12%でも、大して変わりはないかもしれません。
プログラムが終了したら多少体重は増えるのが自然
2ヵ月のプログラム期間が終わると、厳密な糖質制限食の反動で、誰でもきっと少し糖質を摂るようになるでしょう。プログラム終了時が一番よい状態だとすると、その後は少し体重が増えるのが自然です。
しかし、せっかく時間と費用をかけて体を作ったのですから、すぐに戻ってしまうことは少ないと思います。しかし、じわじわと体重は増えていくものです。
そこで、頑張って維持できるか。トレーニングも食事指導も受けてきたのですから、あとは自分の問題です。
NOTE
ライザップは、自社のサービスを魅力的に感じてもらえるようにしなければいけません。リバウンド率が7%であることは、きちんと集計された結果でウソではないです。
しかし、プログラムに参加する方は、飲食店などでサービスを受けるお客さんの気持ちではいけないと思います。ライザップのプログラムで自分の体が子供の頃のように太りにくくなるなんてことはありません。
プログラム終了後も自制心を持って、トレーニングをしながら食事をコントロールしている会員が多いんだなと思うのがよいです。もちろん、一度体を作る手伝いをしてくれるのがライザップです。